圃場のドローンセンシング代行と最新農機シェアリング、ABC社が「ハタスケ」で2026年1月開始
ABC株式会社(本社:愛知県名古屋市)は、営農支援サービス「ハタスケ」を通じ、最新トラクターやコンバインのシェアリングおよび農業ドローンによる圃場センシング代行サービスを2026年1月より開始すると発表しました。先行エリアは兵庫県北部と鳥取県西部で、サービスは農林水産省の「スマート農業・農業支援サービス事業導入総合サポート緊急対策事業」の補助を受けて実施する予定です。
目次
サービスの主な特徴
- GPS搭載トラクターや食味センサー搭載コンバインなどの最新農機具をシェアリング提供します。
- トラクターやコンバインの農作業代行も可能で、機械運用だけでなく作業そのものの委託ができます。
- ドローンによる圃場センシングで生育ムラやストレス兆候を可視化。可変施肥や収穫計画の判断材料となるレポートとマップを提供します。
- 予約から受け渡し支援、返却点検、精算までを「ハタスケ」上で一元管理します。
具体的に何ができるか — 現場での活用イメージ
営農法人や集落営農、個人農家の現場責任者が想定できる活用例を紹介します。
- 最新GPSトラクターを必要な時だけ短期間利用して、耕うん・代かき・植え付けの省力化と高精度の圃場位置管理を実現します。
- 食味センサー付きコンバインで収穫時に米の食味データをとり、圃場ごとの品質管理や販売戦略に結びつけます。
- 春〜生育期のドローンセンシングで生育不良区画を早期に発見し、可変施肥や局所防除の判断に活かします。
- 人手が足りない繁忙期に農作業代行を組み合わせることで、作業のピークを平準化できます。
技術・運用上のポイント
- ドローンセンシングは航空法に基づく許可・承認の下で実施します。飛行可否は天候や空域条件により変動します。
- 提供機材は在庫状況により変動します(例:GPS搭載トラクター、食味センサー搭載コンバインなど)。
- 予約はクラウドサービス「ハタスケ」から行い、受け渡しや返却点検、精算も同プラットフォームで管理されます。
- センシング結果はマップとレポートで提供され、可変施肥データや収量見込みの判断材料として活用可能です。データの形式や連携先(Farm Management System等)は提供時に案内される予定です。
現場が準備しておくべきこと(導入前のチェックリスト)
- 利用したい圃場の地番・座標や広さを把握しておく(予約や飛行プラン作成がスムーズになります)。
- 自社または組合の作業計画や施肥・収穫目標を整理し、センシング結果をどう使うか事前に方針を決めておくと効果が上がります。
- 圃場周辺の空域状況(空港やヘリの運航、有資格者の有無など)を確認しておくとドローン飛行の可否判断が速くなります。
- データの受け取り方法(PDFレポート、GeoTIFF、CSVなど)や自社の農業情報管理システムとの連携に関する要件を整理しておきます。
- 保険や責任範囲(万が一の機材トラブルや農作業における損害時の対応)について事前に確認しておくことをおすすめします。
導入メリットと留意点
メリット:
- 高額な最新機材を所有せずに必要なときだけ使えるため、初期投資を抑えられます。
- データに基づく施策で肥料や資材の最適化が可能になり、生産コスト低減と品質向上につながります。
- 人手不足や繁忙期のピーク対策として、農作業代行との組み合わせが有効です。
留意点:
- 提供エリアは当面、兵庫県北部と鳥取県西部の先行展開です。その他エリアについては今後の拡大を待つ必要があります。
- 天候や空域制限でドローン飛行ができない場合があるため、センシングの時期や代替手段を考えておく必要があります。
- 具体的な料金やデータ仕様、保険・責任範囲などは提供開始時に公表されるため、導入判断時には詳細を確認してください。
スケジュールと問い合わせ先
- レンタル開始:2026年1月(先行エリア:兵庫県北部、鳥取県西部)
- 圃場センシングの提供開始時期・料金:後日告知予定
詳細や最新情報、予約方法については以下の公式サイトで案内される予定です。興味のある事業者や自治体の技術担当者は、開始前に仕様や補助活用の可否を確認しておくことをおすすめします。
ABC株式会社(公式サイト):https://abckk.dev
ハタスケ(サービス):https://hatasuke.abckk.dev
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
圃場のドローンセンシング代行、最新トラクターやコンバインのシェアリングサービスを開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000114711.html
