【農家限定】生成AIで現場の悩みを無料でプロトタイプ化——「農業AI課題解決プロジェクト2025」始動
農業と新技術の共創を目指すコミュニティ「Metagri研究所」(運営:株式会社農情人、代表:甲斐雄一郎)は、農家が抱える現場の課題を生成AIで解決する新プロジェクト「農業AI課題解決プロジェクト2025」を開始しました。応募からプロトタイプの開発、初期導入まで《完全無料》で提供される点が特徴です。応募締切は2025年9月30日(火)23:59までとなっています。
なぜ今、農業×生成AIなのか
日本の農業は高品質な生産力を誇る一方で、深刻な人手不足と高齢化に直面しています。基幹的農業従事者の平均年齢は69.2歳、79.9%が65歳以上という実態があり(出典:農林水産省 農業構造動態調査結果(令和6年))、次世代への技術継承や持続可能な生産体制が脅かされています。
同時に、生成AIの活用はグローバルに加速しているものの、日本国内の利用率は9.1%と低迷しており(出典:総務省 情報通信白書(令和5年))、特に農業分野では「使い方がわからない」といった心理的・運用的障壁(デジタルデバイド)が存在します。こうした背景から、現場に寄り添う形でAIを試せる機会づくりが急務となっています。
プロジェクトの概要:現場の声をプロトタイプ化して無料で提供
「農業AI課題解決プロジェクト2025」は、農家や農業関連事業者からの課題応募を受け、Metagri研究所がテーマを選定後、解決に資するプロトタイプを作成・提供する取り組みです。主なポイントは以下の通りです。
- 対象:農業に従事する個人・法人、農業関連事業者(規模不問)
- 応募期間:〜2025年9月30日(火)23:59
- 費用:課題応募、プロトタイプの開発、初期利用まですべて無料(実証後の継続利用は別途相談)
- 応募方法:オンラインフォームから課題を提出(応募フォーム:https://metagri-labo.com/metagri-ai-challenge-2025-form/)
- 応募規約:https://metagri-labo.com/metagri-ai-challenge-2025/
これまでの取り組み事例——現場での即効性を示す実績
Metagri研究所は既に生成AIを活用した実証的なツールを提供してきました。代表的な事例は次の通りです。
- 顧客対応の自動化:農家の人柄や口調を学習したAIがレビュー返信文案を生成し、対応時間を大幅に削減した事例があります。
- 消費行動のゲーミフィケーション:購入した農産物を撮影するとAIがオリジナルモンスターを生成する食育ゲームを提供し、消費者の理解促進と購買データの可視化に成功しました。
- 最新情報の自動収集・要約:農業関連のトレンドや技術ニュースを自動収集し、重要度スコアリングと要約を配信することで、経営に直結する情報だけを効率的に取得できる仕組みを提供しています。
プロジェクトの流れ(応募から実証まで)
- 課題申請:農家や関係者がフォームで現場の課題を申請します。
- 選定・開発:Metagri研究所がテーマを選定し、プロトタイプを無料で開発します。
- 実証実験:完成したプロトタイプを応募者が無料で試し、フィードバックを提供します。
- 本格展開:有効性が確認されれば共同開発や事業化へ進みます。
どんな課題が採用されやすいか・申請時のポイント
実効性の高いプロトタイプ開発に向け、以下の点を意識して課題を整理すると採用の可能性が高まります。
- 具体的で測定可能な課題:現在の業務フロー、ボトルネック、定量的な指標(時間、コスト、歩留まりなど)を明示してください。
- データの有無と形式:既存のデータ(生産記録、出荷データ、画像、センサーデータ等)がある場合は形式とサンプル数を記載してください。データがない場合でも現地観察で代替することは可能です。
- 期待する効果のイメージ:自動化、予測、意思決定支援、顧客コミュニケーション改善など、期待する成果を明確にしてください。
- 運用環境の制約:インターネット接続、現場でのデバイス、人的リソースなど運用面の制約を共有してください。
導入時の注意点——実証後の運用、データ・権利関係
本プロジェクトは初期プロトタイプと実証を無料で提供しますが、実証後に継続利用する場合は運用コストやサポート体制、データ取り扱いについて協議が必要になります。応募前に以下の点を検討しておくことをおすすめします。
- データ保護と権利関係:現場データの利用範囲や二次利用、匿名化の要否を事前に確認してください。
- 継続性の担保:プロトタイプを継続稼働させるための運用体制(人員、予算、通信環境)を検討してください。
- スケール性と拡張性:小規模での実証結果を他圃場や他品目へ拡張する計画があるかを整理してください。
こんな方に特におすすめです
- 日々の作業負担や人手不足に悩む農家・営農組織
- 直販・EC対応で顧客対応の効率化を図りたい生産者
- 現場データを活用した経営改善やマーケティング施策を試したい方
- 地方自治体や支援団体で、地域のスマート農業導入を加速させたい担当者
- アグリテックの実用プロトタイプを低リスクで検証したい投資家・事業者
参加方法と問い合わせ
応募はオンラインフォームから可能です。まずは現場の「困りごと」を整理して応募してください。
応募フォーム:https://metagri-labo.com/metagri-ai-challenge-2025-form/
応募規約:https://metagri-labo.com/metagri-ai-challenge-2025/
また、Metagri研究所は2022年3月の活動開始以来、2025年9月時点で1,200名以上が参加するコミュニティに成長しています。コミュニティやイベント、セミナー情報は以下から確認できます。
- 公式サイト:https://metagri-labo.com/
- イベント・セミナー:https://metagrilabo.peatix.com/
- X:https://x.com/metagrilabo/
- Instagram:https://www.instagram.com/metagrilabo/
- 公式Line:https://page.line.me/918tbanl
運営会社(株式会社農情人)公式サイト:https://noujoujin.com/
問い合わせ:info@noujoujin.com
編集部の視点:現場起点の実証が鍵
生成AIは「万能の解決策」ではありませんが、具体的な現場課題に対して迅速に試作・検証を回せる点が強みです。特に中小〜大規模の営農現場では、まずは小さな業務から自動化や意思決定支援を導入し、得られたデータと運用ノウハウを基に段階的に拡大していくことが現実的です。
このプロジェクトは「リスクを最小化して試せる」貴重な機会です。農業経営に直結する課題を持つ方は、応募締切までに具体的な課題の整理をして応募を検討してみてください。
詳しい記事の内容はこちらから(引用元)
【農家限定】あなたの“農業の悩み”、AIが無料で解決します。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000087046.html
